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有利な状況に油断していたシンタ。不意をついた亮の怒涛の腹責めにより自慢のエイトパックの腹筋を晒しながら仰向けの状態でダウンしていた。褐色のボコボコの腹筋は度重なるダメージに耐えきれずヒクヒクと痙攣している。


シンタ「ゲホ」


更にシンタは唾液を吹いた。


男一人を持ち上げ、更に床にそれを打ち付けた亮はいくらか疲れ、腹で息を整える。自分の腹筋をさすりながら。そして手を止めず、勝負はまだ着いていないと判断した亮はグロッキー状態のシンタの腕を持ち上げ、肩を使い怪我人を介抱するようにシンタの肉体を支えた。なすすべもなく、それに従うシンタ。そして亮はその不安定な姿勢のまま、シンタの両腕を天井から伸びた、数時間前まで自分が繋がれていた、黄色と黒のロープへ結んだ。


自ら立つ意志はなく、両手がバンザイの状態になっているシンタ。自慢の腹筋は晒され、見世物のようになっている。もともと左右非対称の腹筋が先ほどの衝撃で更に歪んだかも知れない。亮はシンタが下半身にのみ身に着けているゴアゴアのウエットスーツを脱がした。シンタは上裸にスエットパンツといういでたちになった。そして準備完了とまでに亮は床に転がっていたボクシング・グローブをカポっとはめた。紐は紐はついていない。初めてグローブをはめた亮は思ったよりグローブに重量があり驚いた。


そして一息入れるとおもむろにダウン状態のシンタの腹に一発かました。


ドスッッッ！！！


シンタ「ぐふぉ」


鈍い痛みとともに一気に意識を回復したシンタ。


シンタ「かは　ぺっ」


口から一筋流れる透明の液体。シンタは亮の足元目がけ唾も吐いた。それを挑発と受け取り、亮は再びシンタのボディに拳をめり込ませた。


ドブゥウウ


シンタ「げっほ」


亮はしっかりと自分の拳がシンタの腹の中央にめり込んでいるのを目で確認してから、拳を抜いた。


シンタ「お　お前　ちょ」


シンタが何か言いかけたが亮はそれに耳を貸さず、今度はマシンガンのようにシンタのボディにつぎつぎに拳を連打を浴びせた。鳩尾、エイトパックの山すべて、腹筋の溝、胸筋、怒涛のパンチは数十発にも及んだ。


シンタ「う　う　う　げ　うほ　があ　げぼ　う　う　うふ　・・・・・・・・・・・・・・・・」


激しい揺れの継続で、亮が適当に結んだロープがするっとほどけた。


亮（しまった…）


ここでロープがほどけるのはまったくの計算外だった亮。思考がストップする。


激しい打撃のあとだというのにまだスタミナを残していたシンタはこの機を逃すまいと、亮に飛び掛かった。首に腕を回し、亮の動きを制限し、その後羽交い絞めの姿勢。シックスパックを晒け出す形となった亮をがっしり抑え込んだまま。シンタは前方に倒れ込んだ。


ドッヴォオオオ！！！


亮「げふぉおおお　かは　　うふ」


シンタはメディシングボール作戦を実行した。床に落ちていたメディシングボールは見事に亮の腹筋の溝の中央へと埋まった。ただシンタの体重は大男に比べると遥かに軽いのが悔やまれる。


手を放すと亮は仰向けにひっくり返り、腹筋を守るようにうずくまり、足をばたつかせながら、呻いた。


シンタは腕に力を込めると寝ている亮の喉を持ち上げ、無理やり立たせた。そのまま量を壁際まで移動させ、壁にもたれさせた。壁を借りて立っているのがやっとの亮。むき出しの腹をかばう余裕もない。その亮の六つに割れたボコボコの薄ら脂肪のついた腹筋めがけ、シンタはショルダータックルを放った。


ドヴォメリ！


亮「ぐふうううう」


前のめりに倒れずはずの亮の体はシンタの肩がめり込んだままのため倒れることができず、シンタの背中にもたれた。そんな亮の胸を押さえつけ再び姿勢をあげさせ、もう一度反対の肩で腹筋めがけショルダーアタック。


どｖぼおお


亮「ゲヴォふ」


先ほどどうよう倒れ込むことが出来ない亮。再びシンタは亮の肩を押さえつけ起き上がらせると、今度は無防備な腹筋の真ん中の縦の溝目がけ、肘を突き刺し、めり込ませた。


ズムズムウウウゥウウ


亮「がああああああ　げは」


体重をかけ肘を入れる。それに飽きたシンタは床に置いてあったペットボトルを手に持ち、両手を使って、まるで丸太を使って城門を打ち破るかの如く、ペットボトルのボコボコの突起部を亮のボコボコの腹筋へぶっ刺した。


どむううううううぅう！！！


亮「ううううふ　がは」


前かがみになり大きく開けられた亮の口の両端からは透明な液体が顎へと垂れている。だがペットボトルは更に亮の腹筋奥深くに潜り込もうとし、グリグリと突破口を求めている。亮の口元から流れる液体はグリグリが長引けば長引くほど滴り落ちる。


亮「ま　負けた」


亮はそう力なく言うと前のめりに倒れ込み胸筋が床に当たり一度バウンドすると、そのまま気を失った。