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第54話 腹責めバトルロワイアル 9 刺客

 【05//2013】

「ぐっふうう」 「うえええ」


遠くで若い男のうめき声が木霊する中、ジム従業員のイッキとタイシは周囲に注意を払いながら歩いていた。イッキは競パン姿で、タイシは七分丈のジーンズに上裸。


イッキ 「もうどこへ行っても危険だ、危険極まりない…」


タイシ 「どいつもこいつもやる気になってやがるな…」


イッキ 「このまま無作為に歩き回っても危険が増すばかりだ、オレたちはどこか安全な場所に身を隠し、ほとぼりが冷めるまで待機だ、それも作戦…」


タイシ 「お、おう」


イッキ 「通路は危険だ、あの奥にある部屋に入ろう…」


二人は小声で相談し、地下ブロックの無数にある一つの部屋に入った。部屋といっても地下スペースの空間はどこも扉はなく鉄筋コンクリートむき出しの、まさに空間といったもの。


そこは正方形のさほど広くない空間だった。二人が身を隠すには丁度いい大きさ。


イッキ 「ここで時間を潰し、もし誰かがくれば迎え討つ……!?」


ビーーーーーーーー!




ガラガラガラガラガラガラ


イッキが話してる最中、入り口に備えられていた防火シャッターが下りた。突然の出来事に二人はシャッターが完全に下り部屋を塞ぐのをただ見守るだけだった。


タイシ 「と…閉じ込められた…」


イッキ 「あ…ああ、だが身を隠すには丁度いい…、機械の誤作動かも知れない…」


業腹 「あ、あ、マイテス、マイテス、」


突然天井の小型スピーカーから業腹の珍妙な声が聞こえた。


業腹 「アサシン・ルームへようこそ、ここは刺客の間、君たちはここで遭遇する刺客を倒すまで、外にでらえませ~ん、ではイッキくん、タイシくん、頑張ってな!」 ブツッ


再び静寂が戻る。


タイシ 「お…おい、刺客って…オレたち嵌められたゾ…」


ビーーーーーーーー!




ガラガラガラガラガガラ


するとイッキたちが入ってきたのとは反対側の壁にある今まで下がっていたシャッターが上がり始めた。


それを最後まで見届けることしかできないイッキとタイシ。完全にシャッターが上がると、そこに人影が現れた。


一人、二人、三人。


イッキ 「さ、3人……し……しかも…に…ニンジャ…?」


目の前に現れたのは3人の忍者姿の男たち。忍者だけにイッキたち同様、若く絞られた肉体が衣装の上からも想像できる。黒いイメージ通りの忍者服に、顔も頭巾で覆われているが、目元と頭髪と胸元だけが表に出てる。


真ん中のリーダー格と思える忍者は手ぶらだがサイドの二人は金属バットを忍者刀のように背中に背負っている。


業腹 「おっと言い忘れた、この若忍者はサイドの棗(なつめ)、葵(あおい)の二人は素人だが、真ん中の東(あずま)はプロの格闘家だ…じゃあ俺は忙しいからまたな!お前たちのやられっぷりはちゃんと見てるから心配すんな…あと隅にある木箱の中の武器…使っていいぞ」 ブツッ


タイシ 「ナツメ、アオイ、アズマ、こいつら忍び名持ってるのか…」


イッキ 「お、おい、それより…これはまったく勝ち目ないぞ…」


二人は慌てて木箱を開けた。その間も忍者たちは律儀に待機している。その目はどこか虚ろだ。


木箱の中身、五色米、おもちゃの手裏剣とクナイとマキビシ、丁寧に“どく”とひらがなで書かれた団子、煙玉、緑の小さな巾着袋そして鉤縄…。


タイシ 「なんじゃこれ…使えねえよ」


テンパったタイシはがむしゃらにおもちゃの手裏剣を忍者にぶつけた。


真ん中の忍者・東は研ぎ澄まされた動体視力でそれらを全て手刀で叩き落とした。そして無言のまま、茫然と立ち尽くすタイシに向かって音もなく突進する。


そして鋭利な膝をタイシの腹筋に刺し込んだ。



ズブゥ!



タイシ 「うっぷぅぅう ごぼぉお」



簡潔にして俊敏、忍者・東の膝はタイシの腹筋中央に埋まり込み、タイシは体をくの字に曲げ、呻いた。東はタイシの腹から膝を抜こうとしないため、タイシのは東の腰を掴み、悶える。そしてタイシの肩に東の両手が置かれる。


東 「忍法 膝地獄」



ドブゥ!




ドヴォ!



タイシ 「うぷ」  「ごっほぁあ」



ズムゥ!




ズップ!



タイシ 「げヴぉ…」  「ぐヴううう」



忍法とは名ばかりの膝蹴りの連打。そのすべての打撃がタイシの腹に深く、鋭く、めり込む。東の膝がめり込むたびにタイシの背中の筋肉が盛り上がる。



イッキ 「タ!タイシ! んにゃろう!!」


怒りを露わにするイッキの前に忍者・棗と葵が立ちふさがる。


見よう見まねのファイティングポーズをとるイッキ。イッキは前日の業腹との対戦、当日の川本シンタとの対戦で少々喧嘩にも慣れてきていた。もともと運動神経は抜群で水泳で絞り込まれた腹筋も見事だ。


イッキは先手必勝とばかりに棗の刺繍がある忍者の顔面にストレートを放った。


バコオオオ!


棗 「ぐはあああ」


イッキ (やっぱりこの二人は素人だ…)


棗がひるんだところで、イッキは棗の忍者服から見える胸筋の下にあるがら空きの腹にボディを入れた。



ドヴォっ!



棗 「ぐっふ…」



頭巾から見える棗の眼が見開き、焦点が定まっていないのがイッキにも分かった。それを見てイッキは棗のボディに連打を入れる。



ズボ!    ドス!     ドゥフ!

    ドヴォオ!   ドッスゥゥン!!



棗 「かほっ  うぶ   ぐぼお  うっぷ  こっぽぉぉぉぉ」


棗は堪らず頭巾の口元を上げた。棗の口の端からは唾液が顎に向かって流れていた。



ガキーーーーーーン!!!



イッキ 「ぐああああああああああ!」



そのときイッキの背に凄まじい衝撃が走った。もう一人の忍者・葵がイッキの背中を金属バットで殴っていた。


イッキはのけ反るように、うつぶせに床に転がった。


葵は倒れたイッキの脇に手を入れると無理やり立たせた。そしてつぶやく。


葵 「忍法 羽交い絞め」


涎を垂らし腹部に手を当てている棗が口元を腕で拭きながら、葵に羽交い絞めされているイッキの前に立った。


棗 「さっきはよくも… に…忍法 腹責め」



ドゴォ!!



イッキ 「ごはッッ!!」



棗は無防備なイッキのボコボコの腹筋の上のほうのブロックに拳をぶっ刺した。イッキは目を見開き盛大に唾液を散らばせる。


棗の拳のゴツゴツした部分だけがイッキの腹筋にめり込んでいる。棗はその埋まった拳を右、左とゆっくり回転させる。


イッキ 「ここ…こ…こ…こ…こ こ こ こほっ」



ドッヴォっ!



棗はイッキの腹筋に埋まってる拳はそのままに逆に拳を新たにイッキのボコボコの腹筋に埋めた。


イッキ 「ごぷ」


イッキの腹筋は二つの圧迫により、さらにボコボコを引き立たせ、悲痛に歪む。







ズドオム!!


タイシ 「   こほっ   」


東 「そろそろ終わりにせんとな、お前の大事な腹筋がすべて潰れちまう…」


タイシ 「 ぅぅ ぅぅ がは」


タイシは許しを求め、東の頭巾のほうへ手を伸ばす。



ズッヴン!!!!



タイシ 「げっヴぉおおおおおおおおおおおおお」



最後の最後に強烈な一打がタイシの腹筋のボコボコ中央に埋め込まれた。タイシのシックスパックの六つの山はすべて奥へ押しつぶされる。


タイシ 「うっふぅぅぅぅ…」


腹から膝を抜かれたタイシはそのまま前のめりに倒れ込む。東の頭巾に差し伸べられていた手は、無意識に倒れざま東の頭巾を掴み、剥いだ。


頭巾を剥がれ、顔があらわになった忍者・東。そこには忍者の衣装とは場違いな今風のサラサラ髪の青年の顔があった。


Category: 腹責め小説 BR

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第53話 腹責めバトルロワイアル 8 罠

 【05//2013】

廃病院の地下を使って行われている強制的な腹責めバトル。大戦を考慮して設計された地下フロアは広大で、鉄筋コンクリートがむき出しの殺風景な場所。病院に侵入してきたゲリラが簡単に避難地区にたどり着けないよう、地下は迷路のような構造になっている。


その地下フロアの中央の大スペースに、参加者の山伏広治、東竜之介、小池淳平はたどり着いた。


3人は腹責めメインのファイトクラブのメンバーで以前から知り合いだった。主催者の牛島という男は遊び人のような男でほとんどクラブには顔をださず実質クラブのリーダーは山伏だった。


淳平 「山伏さん、そろそろ教えてくださいよ、コレなんなんスか? 日頃の成果を見る大会なんスか? 業腹って誰ッスか?」


腹筋を鍛えることが大好きな大学生・小池淳平。格子柄の短パンに、電気の無い病院は当然空調などなく、さらに地下は窓もないため蒸しており、上半身は脱いでいる。一見華奢な細身の体にその中心の腹筋はこぶが掴めるのではないかと思うくらい高く盛り上がっている。


竜之介 「そうですよオレも知りたい、山伏さんなんか知ってるんでしょ?虎之介はどこいったんだよ…」


短髪でキリッとした一重まぶたの醤油顔の男らしい顔つきの青年・東竜之介。彼はテコンドーを習得しており、引き締まった体の上に道着を着ている。


山伏 「内緒さ、まあまあ そのうちわかるって」


空手の師範でもある山伏はボディビルダーのような体付きで、腹はうっすら割れている程度で少しボコっと出ているが、皮膚の下には強靭な筋肉が詰め込まれている。


山伏 「さあ、バトルロワイアル勝とう! この広い部屋で待ち伏せだ」


そのだだっ広い部屋のようなスペースも他の場所同様殺風景だが、ポツンポツンと患者の拘束台のようなものが置かれており、少し散らかっている。


淳平 「まあオレら3人なら余裕っスね 山伏さんいるし」


山伏 「おいおい 俺頼りか? さ 進め」


言われた通り、淳平と竜之介は部屋の中央へ向かって歩く。


山伏は立ち止まったまま…





淳平 「山伏さーん こっち来てくださいよ このキカイみたいのなんスかね?」


カチッ


淳平がそのキカイの正面に足を置いたとき、床のタイルが一枚沈んだかと思うと、妙な音を奏でた。


ヒュンヒュンヒュンヒュン


淳平 「 ! 」


シュッ シュッ シュッ シュッ 


突如キカイの奥からビー玉サイズの鉛玉が4つ発射され、淳平の腹目がけてすごいスピードで飛んできた。


ずぶ

    ずぶ   ずぶ


   ずぶ



淳平 「かほ ごぼ けふ うぶ」


避ける暇もなくビー玉サイズの鉛玉は淳平の腹筋の4か所へ埋め込まれた。ヘソの近く、腹筋の左側少し下、腹筋の右側少し上、鳩尾の盛り上がりに玉によって凹んでいる。


淳平 「ふっふぅぇ… な …」


淳平は唾液をタラタラとこぼす。しばらくして玉はコロンコロンと地面に落ちた。


竜之介 「淳平!大丈夫か!!? 罠だ! 離れろ! 山伏さん!」


山伏は腕を組み黙ってこちらを見ている。


竜之介は淳平のもとへ駆け寄った。


カチッ


再びあの嫌な音がフロアに鳴る。竜之介が自分の足元を見るとタイルが一枚沈んでいた。


竜之介 「まさか!?」


すると今度は天井に吊るされ視界に入っていなかった巨大なものが振り子の原理で勢いよく竜之介目がけ迫った。


竜之介はブワンと風を切り音を立てて迫ってくる物体のほうへ体を向けた。




竜之介 (ま!丸太!?)




ドズヴォーーーーーー!!!!




先の丸まった巨大な鉛筆を思わせる丸太木が竜之介の道着の中央にのぞく腹筋にぶっ刺さった。




竜之介 「ぐむううううううううう」


巨大な鉛筆の先端が道着の中に潜り込み、露わになった竜之介の腹筋全体にめり込んだ。


一瞬のことで竜之介は腹に力を入れることもできず丸太の餌食になり潰された場所以外の筋肉を盛り上がらせ丸太を抱える。口元は今にも胃液を吐きだしそうな状態。


そして丸太は竜之介の腹を抉ったまま、慣性の法則にしたがいスイングを継続し、壁まで向かった。



ズドオオオン!!!


     ドッヴォメリィ!



竜之介 「 うッ ぶッ       げぶうううおおおお」



壁に衝突した竜之介の腹筋に丸太の先端が深く深く深くめり込んだ。


胃液をぶちまける竜之介の腹はコンクリートの壁に挟まれまさに串刺し。


竜之介 「あああああ げヴぉおお…ぉぉ オレの…腹筋…」


絶叫し竜之介は力なくなんとか丸太を腹のめり込みからはずそうとするがびくともしない、丸太の先は竜之介の腹筋を抉ったままで竜之介は徐々に体力を奪われ、最後は腕と頭をダランと下げた。


竜之介 「オ…オレの腹筋…」


頭を垂らし小さな声でつぶやく竜之介、唇からはポタポタと唾液だけが垂れる。




淳平 「竜之介…さん…山伏さん…やばい…ス…ここ…」


腹を抱えながらヨタヨタと必死で山伏のもとへ向かう淳平。山伏のもとへたどり着くとバタっと四つん這いに倒れてしまった。


山伏 「 ………      まだまだ甘いぞ…淳平…」


そう言うと山伏は四つん這いになっている淳平の腹を蹴り上げた。


ドヴォッ!


淳平 「ごふッ」


淳平の体が一瞬中に浮く。そして目を丸くし呻く。


淳平 (うぶぅう この人…あ…あぶねえ…)


淳平は四つん這いの姿勢でその場から逃げようとする。しかしまた無防備なその腹に


ドヴォッ!


山伏の蹴り上げ。


淳平 「んぶ」


ドッヴォッ!!


淳平 「ぐっはああ」


3回目の強烈なボディの蹴り上げで淳平の体は勢いよく反転し、あおむけにさせられた。


淳平 「んぐ んぐ けほ」


足をバタつかせ腹に手をあてがい呻く淳平。


山伏 「ほら淳平ちゃんまた腹が無防備になってる」


山伏がいつもの優しい口調で言う。そして足で淳平の手を払いのけると腕を振り上げ、5本の指を立て、それを垂直に淳平の腹筋のパックにぶっ刺した。



ドボ!ズウムズウムズム



淳平 「ごふッ   うえええええ」



そして山伏は淳平の腹筋のパックを4つほど5本の指で鷲掴みにすると、なんと持ち上げた。そしてそのまま無理に立たせると地面に落ちているロープを拾い上げ、淳平の胸筋の下とヘソ下にロープを通し、腕を後ろ手にし、がっちりと縛り上げた。


そして先ほどのビー玉マシーンの前に立たせる。逃亡を図らないようさらに柱にくくりつける。


ロープで縛られ、自慢の腹筋をさらけ出し、マシーンの前にいる淳平。まさに俎板の上の鯛。


そして山伏はキカイの可動スイッチを押した。


ヒュンヒュンヒュンヒュン


キカイからモーター音のような音がしだす。


淳平 「くっ や…山伏さん…な…んで…これもテストなんスか? オレももう無理ス…」



シュシュシュシュシュシュシュシュッ



鉛玉は先ほどよりたくさん淳平の腹筋目がけ飛び出した。



  ずぶずぶ   ずぶ


 ずぶ  ずぶ ずぶ  ずぶ


   ずぶ      ずぶ   ずぶ



淳平 「くぷ うぶ う う う う う う げヴぉ うっぷ」


小さな鉛玉が淳平の自慢だったボコボコだった腹のいたるところに埋まった。



コロンコロンコロンコロン


シュシュシュシュシュシュシュシュッ



埋まりこんだ鉛玉が淳平の腹筋から落ちるとすぐさま次の弾丸が発射される…。



ずぶ  ずぶ ずぶ

   ずぶ  ずぶ  ずぶ ずぶ




ずぶずぶ  ずぶ めり  ずぶ




       ずぶ ずぶ  ずぶ メリ



淳平はすでに虫の息。




そこへ一人の男がやってきた。


原背女大学メンバーの二枚目・火浦恭二。この光景に口をあけ驚愕している。




山伏 「やあ、トラップルームへようこそ」


Category: 腹責め小説 BR

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第52話 腹責めバトルロワイアル 7 追い打ち

 【05//2013】

古河ツグオ、小宮山慶、三浦翔吾、がうなだれている区画。


そこにやってきたのは太っちょレスラー西熊児。


西はその光景を見てニヤニヤと笑みを浮かべる。反面、自分が制裁を下せなかったことに残念な思いも抱く。


そして西は手かせをはめられ壁にもたれている三浦翔吾のもとへ近寄った。西はいまだボコボコと隆起だけはしているズタズタの翔吾の腹筋をさする。そして5本の指で腹の弾力をぐぐぐっと確かめると、翔吾のかせをすべて解除した。


小宮山慶 「ぅぅ うう に、西…」


そこで目覚めた慶は西の顔を発見し、つぶやく。しかしもはや西を仕留める力どころか起き上がる力も残っていない。


西はそんな慶を見下し、近づくと慶の脇の下に手を入れ軽々と持ち上げた。そして手を慶のくびれのあるスレンダーな腰の上、腹を両手で掴むとすべての指、とくに親指に力を込め、ずぶずぶと潰しあげた。


慶 「  ぐおっ!  」


弱り切っていた慶も激痛に声を上げる。西の指は慶の腹筋奥に入り込み、先はまったく見えない。


慶 「こぽ こぷ こ ここ こ こっぽ」


喉の奥を鳴らし、慶は西に掴まれながら気絶した。


そんな慶をボロ雑巾のように捨てると、西は去って行った。





三浦翔吾 「げっヴぉおおおおおおおお」


嗚咽をしながら意識を回復した翔吾。かせがすべて外れているため、四つん這いに倒れる。そして翔吾はすぐさま自分の腹に手を当てた。


翔吾 「おえええ めっさ いてえ  ぐぼお」(やべえ、ここで誰かにあったらぜってえやられる、どこかで時間かせがねえと)


翔吾は片手で腹を押さえ、片手で壁に手を付き、フラフラとした足取りで、その区画を出た。


しばらくして、前方から二人の男が話す声が聞こえる。


翔吾 (やべえ ぐふ)


翔吾は物陰に隠れた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



田中計 「いやあ ナオトさんに最初に出会えてよかったです。」


片崗ナオト 「オレもだ、仲間のお前あえてよかったぜ」


計 「それにしてもなんなんでしょうね、このイベント、俺ら山伏さんに呼ばれて集まって、車に乗ったところまでは覚えてるんですけどね、そのあといつのまにか眠ってしまって…これってうちのクラブのテストなんすかね?」


ナオト 「いやオレにも分からないが、とにかく腹がめちゃくちゃいてえ、鎖に繋がれ眠らされているあいだに誰かに殴られたらしい」


計 「俺もです。それで目が覚めましたもん」


ナオト 「まあとにかくオレたちはこういうことに慣れている、二人で手を組んで慎重に行動しよう、ラスボスはあの業腹とかいうやつだ」


計 「ハイ」


若いリーマンの計はスーツ姿で上半身はすでにワイシャツ1枚のみでボタンをすべて外し腹をむき出しにしている。塗装工のナオトは作業ズボンに上は白のタンクトップを着ている。



カラン コロ~ン



二人の声しか聞こえない静かな場所で突然 金属が転がる音がする。


計 「ナオトさん…今聞こえましたよね?」


ナオト 「あ ああ」


計が物音がしたコンクリの壁の裏を慎重に覗き込むと、そこには上半身素っ裸の焼けた肌の男が四つん這いになり固まっていた。三浦翔吾だ。どうやら計とナオトに気付かれないうちにその場から立ち去ろうとしたらしい。


計 「おいこら」


翔吾 「………」 (やべえ…今は…やべえ)


計 「こっちむけや」


ナオトに対してはかしこまった態度の計は自分より目下の者には強気。計のサディスティックな血がたぎる。


計は四つん這いの翔吾の茶色い髪を掴みあげ、強引に立たせこちらを向かせる。


翔吾 「があ」


計 「お!!お前は!! 昨日の夜オレを襲った野郎じゃねえか!!」 (なんという偶然…いや必然なのか?…これはおもしれえ、昨日の仕返しがたっぷりできる…)


翔吾 「やめ ぅぅ」


計 「別の参加者にやられたらしいな…ブレスレットもしてねえ…いい気味だ…さぞそのボコボコの八つ割れの腹を派手にやられたんだろうな…」


ナオト 「計…実は…オレも数日前、仕事中こいつにやられた…それはもう派手にな、最後はサンドバッグで腹を潰され、2日は何も食えなかった…オレもこいつには借りがある…」


計 「こんなボロボロのやつをナオトさんと二人がかりでなんてちょっと気が引けるが…借りたものは返しましょう…リトリビューション…報復だ…」


翔吾   ゴク   (やべえやべえやべえ…)


翔吾は唾を飲み込んだ。喉仏が大きく動く。翔吾はできる限り腹に力を込めた。しかし堅くなることはなく、ゆるゆるだ。見た目だけがボコボコと八つに割れた見かけだけの腹筋。


ナオト 「オレがおさえる」


ナオトは翔吾を腕を背中に持っていき後ろ手に持ち羽交い絞めにした。


計 「準備はいいか?いいわけねえか…じゃ抉るぜっ」


ドスン ドスンっ


計はまず翔吾の大胸筋へ右左と拳を埋めた。


翔吾 「ぐはっ ぐわっ」


ふっくら膨らんだ翔吾の胸筋がインパクトの瞬間だけ潰れる。


続いて下腹部のくびれあたりに拳を埋める。


ズドッ ズブッ


翔吾 「うごおおぉぉぉ ぼふううううぅぅ」


そこは翔吾にとってゲームが始まって一度も拳が埋められていない箇所。


さらに計は翔吾のボコボコの腹筋のど真ん中にストレートを入れる。


ズドオウムウウッ!!!!


翔吾 「ぶっほおおおおううぇぇぇ ぁぁ ぁ ぁ がっ」


翔吾は大きく目を見開き口を尖らせ、前のめりになる。


計は翔吾の髪を掴み上げ背筋を伸ばす。そして苦悶の表情を浮かべる翔吾の顔をまじまじと見る。


計 「イケメンがだいなしだな、ヨダレなんて垂らしやがって、天誅が下ったんだよ」


翔吾 「ぐへぇ ぅぅ    ぺッ!」


翔吾は計の顔に向かって唾を吐いた。そんなことをすばこのあとどうなるか翔吾は頭では理解していたが、彼はそうした。


計 「………」


翔吾 「ぐほ…サド野郎…これで…勝ったと思…!?ぐぶッ  」

                        ドヴォ!



髪を掴まれ計に話しかけていた翔吾の顔は突然頬を膨らませ苦悶へと変わる。


翔吾 「 うぼ ぉぉ うっく 」


恐る恐る翔吾は自分の鳩尾の少し下あたりの腹筋に目を向けると、計の拳がずっぽり埋まり腹筋を押し込み上に押し上げていた。


翔吾 「こっぷ」


計 「ナオトさん、俺このままこいつの腹に拳埋めとくんで、うしろからもぐいぐい押してください!!」


ナオト 「よしゃ」


ずぶッ ずぶッ ずぶッ ずぶッ ずぶッ




翔吾 「こぷ こぽ ごっぽ うぷっ」 (もう…好きに…して…く…れ…)


背中を丸めた翔吾の八つ割れの腹に計の拳はありえないほど埋まり続けた。





翔吾 「ごぷッ」


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第51話 腹責めバトルロワイアル 6 回想

 【04//2013】

昭和の初めごろ建てられた荘厳なたたずまいの業腹総合病院(ごうばらそうごうびょういん)。そこは大戦に備え設計され、地下には広大なシェルターが備わっている。しかし大戦などなく、いつしか病院は経営難で廃業、忘れられたその建物はまるで霊廟のようにそびえ、肝試しをする好奇心旺盛な若者以外誰も近づかない場所となっていた。


そんな広大な地下空間の一番南の区画で南渡河高校のボクシング部、松田コウマは一人待っていた。


大島優吾 「おい、コウマ待たせたな」


コウマ 「大島、来たか」


大島 「やっぱりツグオは来てないみたいだな」


コウマ 「まあ期待はしてなかった」


大島 「で、どうする?」


大島とコウマは犬猿の仲…だった。5日前のある出来事で二人は打ち解けた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



5日前....



大島 「よおコウマくん、拳闘場に俺様を呼び出して何の用だ?また腹を鍛えて欲しいのか?だったら手伝ってやんぜ」


コウマに呼び出され大島優吾は柔道着のまま拳闘場へやってきた。


コウマ 「いや、女子みたいなこまごました嫌がらせはもうやめてくれ、オレとここで一対一の勝負をしろ…約束通り一人で来たんだろうな」


大島 「もちろん一人だ、お前ごとき、俺一人で充分だ」


コウマ 「じゃあリングに上がれ、異種だからオレもお前も素手、掴みやすいようオレもシャツをきたままやる、これなら公平だろ」


大島 「どうだかな」


そう言って大島はロープをくぐりリングに上がった。二人はリングの中央で睨み合い、いつとなく試合は始まった。


大島はコウマの黒い袖の短いTシャツを掴もうと柔道と構えで前進する。コウマは捕まるまいとその手にジャブを打ち反撃する。


大島 「ちょこまか動くな」


大島はコウマのジャブを拳を広げ掴みパンチを封印した。両拳とも。


大島 「拳を掴まれちゃあ何もできねえのか?腹筋ボコボコボクサーくん よ!!」


大島は拳を塞がれがら空きになったコウマの腹に膝を埋めた。



ズムゥウウ!!!



コウマ 「うぐぅ」



コウマの腹筋が大島の堅い膝の威力でぐぶっと少し凹む。


大島 「おら もういっちょ!!」


ドゥム!!


コウマ 「くっふうう うえ」


大島 「もういっちょ!!」


ドゥッボ!!


コウマ 「うぶう」


コウマは頬を膨らまし膝をつく。両拳を大島に握られているため腹をかばうことができない。


大島 「案外あっけねえな もうおわりか?」


それを聞くとコウマは太ももを震わせながら立ち上がる。


大島 「お前のボコボコの腹もっと俺様の膝が欲しいってことか? じゃあ遠慮なくくれてやんよ」



ドッヴォオオオ!!!!



大島 「うっぶうううううぐええ」



次に膝を放ったのはコウマのほうだった。


両手が塞がっているのはコウマの両拳を握っている大島も同じこと。コウマは大島よりも先に膝を放ち、大島の腹を抉っていた。


大島は即座にコウマの拳を離し、腹を抱え涎をたらし呻いている。そんな無防備な大島の顎にコウマはアッパーを入れた。


ドゴオオオー!


大島 「ぐっはあああ」


顔を大きく上にのけ反らせる大島、道着は帯が緩み、肌蹴た。大島の日頃の鍛錬による強靭な腹筋が露出する。胸筋は張り出し、その下にはゴツゴツの腹筋の山があった。


そんな無防備常態のボディをコウマは見逃すはずはなかった。コウマは大島にボディブローをメタクソお見舞いする。


ドボオ ドボオ ドボオ ドボオ ボフウ

ズムウ ズムウ ズムウ ズムウ ドッボおおおお!!


大島 「かっほ ごぼ うっぷ ぐぶう うう うう うう」


コウマによる執拗なボディの応酬で大島の体はコーナーにまで追い詰められた。


大島 (やべえ コーナーだ… だが腹が…ぐふ)


コウマは大島がコーナーポストに背を付けたのを確認すると今まで以上の力で思い切りボディブローを食らわせた。



ドッッズウウウウウゥゥゥゥン!!!



大島 「  うっ   げぶうううぅぅぅ 」



コウマの拳は大島の腹筋の隆起した筋肉と筋肉のあいだにめり込んでいる。最後の一撃で大島の腕は跳ね上がり、ロープへ引っかかった。


大島 「げっほ うっげ はあはあ うお」


両腕に力を込めロープを掴み腰を上げようとする大島。しかし


大島 「!? な」


大島の両腕は結束バンドでロープに固定されていた。


佐藤充 「勝負あったな、コウマの勝ちだ」


大島の腕を固定したのは同じボクシング部の佐藤充。もともとコウマと相談し、隙を見せた大島を捕まえる算段だった。


コウマ 「はあ はあ つかれた…あとはお前たちの好きにしろ」


大島の膝を食らった腹をさすりながらコウマはリングを降りた。


充 「じゃああとはオレたちが大島をお仕置きしないとな」


その言葉を発端に物陰から数人の生徒がやってきた。大島のいそぎんちゃくの一人、柔道部の前田敦斗(まえだあつと)と巨漢の最巨頑駄(さいこがんだ)。他数名。


敦斗 「大島さん、無様ですね、大島さんの腹いたぶれるなんて最高っすよ」


最巨 「大島さん、いつも俺たちバカにしてる、俺たちもうあんたのつかいっぱしり嫌だよ、それに俺前から大島さんの腹見ていつか殴りたいと思ってたス」


大島 「おまえら…ただで済むとおもうなよ…ぐふ」


柔道着を肌蹴させ腹をむき出しにしてコーナーにくくりつけられ涎を垂らしている大島に誰も恐ろしさを感じていなかった。


最巨 「じゃ じゃあ俺からいくぜ」


そう言って最巨は遠慮なく相撲取りの稽古のようにタックルで大島の腹に肩を埋め始めた。


ドゥぶぅううう!!


ズッぶぅぅうぅ!!


ドゥむぅぅぅうう!!


大島 「げっほおお うぶううううあ がっほおおうえ」


うつむいている大島の口からは唾液が盛大に飛び散る。


ドゥぶぅううう!! (くっそお腹が)



ズッぶぅぅうぅ!! (こいつの肩)



ドゥむぅぅぅうう!! (めりこんで)


大島 「ぐふ」


次に最巨は大島の腹筋のこぶを2、3個掴むと指を立て、ぐむぐむ大島の腹の奥へ押しやる。


敦斗 「お、オレもやる!」


そう言うと敦斗も別の大島の腹筋のこぶをぐぶぐぶ押し始めた。


充 「んじゃ オレも」


そして充は大島の鳩尾近くの2つのこぶを両手の親指でぶずぶず押し込む。



ぐむぐむぐむぐむうううう

     ぐぶぐぶぐぶぐぶううう

        ずぶずぶずぶずぶうううう

   


大島 「  かっ    おえっ   うぷっ  」


大島はただただ腹筋の盛り上がりのいたる箇所を3人に執拗に潰しあげられ呻くしかない。


コウマ 「お前たち どけ」


するとリングに再び戻ってきたコウマが脇にラグビーボールを抱え言った。


3者は言われた通り大島の前からどく。


そして



コウマ 「おおおううううりゃやあ!!!!」


ラガーのごとくボールを抱え助走をつけたコウマはラグビーボールの尖った部分を大島の腹の中心に力の限り埋め込んだ。



ドぶッ



大島 「      ごぽっ       」



大島は大粒の唾液を吐き捨てると何も言わず頭を垂らした。


コウマが大島の腹に埋まったラグビーボールから手を離してもなぜかボールは落ちることはなかった。それほどボールの先端は大島の腹に埋まってしまっていたのだ。


コウマが大島の結束バンドをハサミでちぎると、大島はラグビーボールを抱えるようにしてマットに沈んだ。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



そんなことがあり大島とコウマの距離はなぜか近づいた。


大島 「で、どうする?」 「俺とお前で手当りしだい出会ったやつらをとっちめるか?」


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第50話 腹責めバトルロワイアル 5 反撃

 【04//2013】

4人の男たちが腹をやられうなだれる区画。


そこで小宮山慶は目を覚ました。


慶 「ぐわあ いてえ…」


目の前は相変わらずの風景、ただ一つ違うのは三浦翔吾がグロッキー状態だということ。


慶 (誰にやられたんだ…)


周囲を見回すがそれらしき人物はいない。そして慶はおもむろに翔吾に近づき、前のめりになる彼の体の肩を押し上げた。


慶 「おい、誰だ?誰にやられた?」


翔吾 「ぅ  ぅ ぅぅ」


慶 「くそ、こいつをやったのは西かも知れねえ…だがさっきのお返しだ、1発殴らせろ」


翔吾 「ぁ ぅぅ ぅ」


翔吾は閉じかけの眼で首をゆっくり横に振った。


慶 「オラああ!!」



ドヴォメリ!!



翔吾 「ぅぅぅぅぅうう…」



再び翔吾の口から唾液の糸が垂れる。



「おぃ…」


後ろから聞こえた声に慶は振り返る。



ズム!!!!!!



振り返った慶の肩を瞬時に捕まえ、慶のチョコレート腹筋に、いつのまにか立ち上がっていた古河ツグオが膝をめり込ませていた。


慶 「ぐっぷ」


もともと弱りきっていた慶はその一撃で沈んだ。再び地面に倒れる。


ツグオ 「オレが寝てる間にすげえことになってんな…ぐふ、でもラッキーだぜ…これでオレの勝ちだ…どりゃあ!!」


そう言ってツグオは腹をむき出しに寝ている慶の腹筋に肘を突き立て慶の横に倒れた。


ドヴン!!!


慶 「  こっ  」


ツグオの肘が深々の慶の腹筋に刺さったが慶はほとんど呻かない。


そのままツグオも大の字になり、体力が回復するまで待つことにした。


ツグオ 「はあ はあ はあ はあ」


呼吸とともにツグオの胸筋、やもっこり隆起している鳩尾周辺の筋肉が伸縮を繰り返す。


そんな無防備なツグオの横に立ちふさがる一つの影。三斗士。彼もある程度体力を回復し立ち上がれるまでに至っていた。そして手にはなぜかハンマーを持っている。


そして三斗士は無言のまま、寝ているツグオに向けてハンマーを振り上げた。


ツグオ 「なっおまっ 待て!!やめろ!!」


ツグオは三斗士に向かって叫んだ、しかしそれは無意味だということに気付くと、自分の腹に落とされるであろうハンマーを受け止めるべく両手を上げる。


が、ツグオには腕をあげる力は残っていなかった。そいてハンマーはそのまま



ドゥぶッ!!!!



ツグオ 「げええええヴぉおおおおおおおお」



ボッコリと隆起していた肉厚のツグオの腹筋の鳩尾から下にかけての中央、そこには三斗士が落としたハンマーが埋もれており、ツグオの腹はずっぷりと凹んでいた。


ツグオは首を横に倒すと腹にハンマーを埋めたまま動かなくなった。


三斗士 「はあ はあ    はあ」


三斗士はハンマーから手を離すと男たちの衣服を漁った。そして見つけた。壁にくくり付けたれ、うなだれている三浦翔吾のトレーナーのポケットから翔吾本人のも合わせた4つのブレスレットを…。


三斗士はそれを掴み慌ててその場から逃げた。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



八つ我ジムコンビ、イッキとタイシを騙し奇襲した川本シンタ。計画は失敗に終わり、逆に二人がかりで腹を責められ、ブレスレットを奪われ、ウエットスーツの上半身をむき出しに、堅く冷たいコンクリートの床でダウン中。


最後にタイシに埋め込まれた鉄パイプの一撃でまだボコボコの腹筋をヒクヒク、ひくつかせている。


シンタ 「ぅぅぅ  ぅぅぅわあ   げっほ」 (く、くそぅ オレの…鍛えた腹が…)


そこにタイシの最後の絶叫を聞きつけやってきた一人の男。西熊児。業腹の相棒とも言える男。


西 「いやあ ずいぶん派手にやられたようだな…」


シンタ 「ぺっ ぐふ てめえは…」


腹を抱え仰向けの状態で西を見るシンタ。


西 「そうだ、いつかお前を拉致してかわいがってやったけな、あれからけっこう鍛えたようだが…またかわいがってやる…」


シンタ 「う…うせろ…オレはブレスレットをもってない…」


西 「ブレスレット?そんなものはどうでもいい…知ってるだろ俺はお前みたいなやつが腹をいたぶられ悶え苦しむ姿を見るのが好きなだけだ…」


そう言ってどんどんシンタのもとへ近寄る西。


そしてシンタが腹をかばっている手を足で払いのけると、かかとを振り上げそのシンタのボコボコの腹筋に埋めるように振り下ろした。



ドゥブゥゥ!!!!!



シンタ 「ごぶおっ!」 (オレの…腹…)



シンタは腹を抱えのた打ち回る、その肩を西は足で抑えると次に腹をかばっている手をまた払いのけ、今度は膝を埋めた。



ドヴブゥゥ!!!!!



シンタ 「うっぶおおお!!」


目をまん丸くし呻くシンタ。膝が腹に埋め込まれたままで徐々に頬を膨らませていく。


グリ!!!!


その膝にひねりが加えられ、たまらずシンタは胃液を尖らした口から噴射する。


ズボ


西がシンタの腹から膝を抜くときにも音がしたような衝撃。


シンタ 「くっぷ こぽ こっぽ こぷ うええ」


シンタは腕で腹をかばう余力もなくなり、腹をさらけ出している。


西は落ちている鉄パイプを拾った。


西 「鉄パイプはこんな使い方もある…」


そう言って西はシンタの無防備な腹筋のボコボコの上に鉄パイプを一の字に置く。


そいて重い体を飛び上がらせたと思うと鉄パイプに両足を着地させた。




ドゥボゥゥ!!!


メリメリメリメィ



シンタ 「うふっ    げ     ヴぉ…」



西が着地したのは鉄パイプの両端、シンタの腹は一の字に置かれた鉄パイプに見事に潰されていた。ボコボコに盛り上がっていた腹筋が行き場を失い、奥へ押され悲鳴を上げている。


シンタ 「ぐぼおお…」


続けざま西は今度はシンタの腹の上に一の字に置かれている鉄パイプの両端を手に持ち替え、パン生地をこねる棒を使うように、シンタの腹筋をゴリゴリと抉る。


シンタ 「ぐええ かほお ごぶう うえええ ごぼお」


西 「これがホントの腹筋ローラーだな…」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



【現在のブレスレット数】


月島 一矢 1
火浦 恭二 1
水面 三斗士 4
木辺 四竜 1
金子 醍五 1
土田 真 1
小池 淳平 1
小宮山 慶 0
松田 コウマ 1
大島 優吾 1
古河 ツグオ 0
柏木渉 1
三浦翔吾 0
本田マサキ 1
聖山 タイシ 2
樋口 イッキ 1
田中 計 1
片崗 ナオト 1
東 竜之介 1
山伏 広治 1
川本 シンタ 0

西 熊児 1

業腹 拳 1


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